日本の結婚式のしきたり~中部地方~
■新潟県
引出物の数が多い地方で5品入れるのが一般的といわれています。
引出物として「松の葉」=名刺代わりのタオルやハンカチなど。
「籠盛り」=果物やハム、乾物などを籠につめたギフト、など独自の縁起ものを贈るしきたりがあります。最近ではお酒の詰め合わせやパスタセット、スタバのコーヒーなどゲストの顔ぶれに合わせて選ぶことが多いようです。
結納は関東風ですが、上越・中越・下越で少し異なります。結納品は3品・5品・7品・9品のいずれかで、その他に「結美輪(ゆびわ)」・御仏前(お線香やローソクなど)・お菓子(先祖へのあいさつの意味を兼ねて)・毛氈・風呂敷を用意し、上越や中越では多喜茶(お茶のこと、お茶の木は日陰でも育つ=姑のそばでも円満、という意味があるとのことで、花嫁は個袋にいれて親類に配るしきたりがあります。
結納前に男性がお酒を持参する「喜芽酒(きめざけ)」の風習も残っています。
これは本来、仲人が酒二升と肴料、お菓子を持って花嫁方へ行き、婚約の指輪を贈り結納の日取りを決めるなどします。花嫁側では、酒や肴でもてなしをします。
■長野県
長野県の北信地方では、婚約に際して「風呂敷」という儀式があります。
結婚を決めて双方の親が顔合わせをする時に、花婿側の親が、桐の箱に入った風呂敷と生菓子を持ち、
花嫁側の家にあいさつにいきます。生菓子を持っていくのは、賞味期限が短いものなので早目の決断をしてくださいね、
ということのようです。無言のプレッシャーがかかっていますね^^;
お見合いが多かったころ、気乗りのしない縁談の場合はこの風呂敷を相手側に返却をして返事をしていたそうです。
中信地方では、「姑のみやげ」という風習があります。これは花婿側の母親から花嫁へお土産として現金や品物を包むもので、
昔は反物を贈り着物を仕立てたそうですが、現在では現金やパールのネックレスを贈ることが多いようです。
披露宴で新郎父の音頭でバンザイをし、新婦父の音頭で返す「バンザイ返し」は北信地方を中心に多い風習だそうです。
バンザイはおめでたいことや嬉しいことが末永く続きますように・・・という願いが込められているため
婚礼以外にもお祝いごとではよく使われます。
婚礼料理にソバを取り入れる人やプチギフトで七味唐辛子を贈るなど名産を配ることも多いとか。
■山梨県
かつては親戚や近隣者、友人などを何度かにわけて披露宴に招き、祝い膳を振舞う風習がありました。
名物の「ほうとう」が提供されることもあったそうです。
引出物などは、大引き=寝具や瀬戸物、中引き=鰹節パック、小引き=洋菓子と呼んでいます。
そのため必然的に3つ以上を用意することになりますね。
ただ、山梨県の富士五湖地方では会費制を取り入れており、1名1万円~1万5,000円が平均です。
引出物はなく、ゲストへの負担を少なくした文化になります。
■静岡県
「お茶を濁す」として縁起がよくないと言われているお茶。
しかし静岡県では引出物や席札などに取り入れる人も多いそうです。
同じく名産の鰹節も引出物の定番です。
婚礼料理も海産物を取り入れたものが多く和洋折衷料理が好まれます。
結納は浜名湖周辺を境に関東式、関西式にわかれるようです。
■富山県
豪華で品数豊富な結納品に加え、着物やネックレスなど高価なおみやげを持参したり、
新郎側へ結納の引出物を用意する風習が残る地域もあります。
北陸3県(富山県・石川県・福井県)共通のしきたりは、
「合わせ水」(新婦が両家の水に合いますようにと願い飲むこと)
「玄関幕」(両家の名前や家紋が入った玄関に飾る幕のこと)
「仏壇参り」(嫁ぎ先の先祖に家族の一員になることを仏壇に報告すること)
などを花嫁が嫁ぎ先で行う儀式です。
鯛など細工かまぼこの引出物も定番です!
■愛知県
紅白幕を掲げたトラックで嫁入り道具を運ぶ「荷送り」や「菓子まき」など近隣を巻き込んだ温かいしきたりが
残ることが特徴です。
菓子まきは挙式後に、ゲストに向けて駄菓子や個袋になったお菓子をまいて振舞う演出はまだまだ残ります。
関東でもおもしろそう!と二次会などで取り入れることも多くなりました。
引出物はやはり豪華で品数も多いです。
カサと重さも大切で、平均金額も高めです。
また、名披露目(なびろめ)といって、
新郎新婦の名前を書いたのしを付ける引出物で、1,000円~1,500円前後のものを贈ることもあります。
昔は風呂敷に引出物を包み、近所に配っていたものが時代とともに簡略化され今の形式となりました。
結納品は大変立派で、呉服細工などが加わることもあります。花嫁の家族への土産やお線香を持参するエリアもあるそうです。
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他の地方のしきたりはコチラ!
監修者
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