婚約を解消するときは・・・
どうしてもやむを得ない時、というのはあります。
婚約をしたもののやっぱり難しいとなった場合は、マナーにのっとって対応していくことが大切です。縁起でもない・・・と思う方がほとんどだと思いますが、事がおこってから考えるよりもあらかじめ知識として理解しておおくことは必要だと思います。
「この人とは結婚できない」と感じたときは、本当に関係修復が不可能なのかを冷静に考え、ふたりで十分に話し合ってみる必要があります。また、両親など周囲の人にも思いきって相談して、ひとりで抱え込んだり、悩んでいくことがないようにしていきましょう。
話し合いを重ね時間をかけても、どうしても解決が出来ず気持ちが変わらなかったら、きっぱりと婚約解消を申し出ます。
結婚は人生を左右する一大事です。世間体を気にして流されるより、勇気をだして自分の気持ちを伝えてください。
子供から婚約解消をしたいと思っている、と相談を受けたら、そのような考えになった経緯や理由をしっかりと親は聞くようにしましょう。事情によっては、挙式を延期したり時間をかけることで解決策を検討することもできます。手を尽くしても解決が難しいときは、婚約解消をして次のステップへの経験としましょう。
【婚約解消が決まったら】
解消することが決まったらすみやかに対応をします。まず結納金など贈りあったものは返却し、関係者には心を込めてお詫びを伝えます。
ただ、婚約解消に決まった手続きはありません。提出する書類などもないため、まずはふたりの間で解消に対しての合意があるかどうかを確認します。ふたりの確認が出来次第、まわりの方々への報告をきちんとするようにしていきましょう。
【婚約解消の時にすること】
*結納品・結納金・婚約記念品をすべて返す
結納金など婚約中に互いに贈りあったものはすべて相手に返却をします。婚約記念品の指輪やスーツなどそのまま現品を返却されても困るものは、同額程度の現金に替えて返すこともあります。
*結婚準備の費用は折半するか、話し合って清算を
婚約や挙式・披露宴の準備にかかった費用は、両家折半にするか話し合って清算をするようにします。ただし、一方的な理由で解消するときや、一方に明らかな非があるときは、状況に応じて非がある側が全額負担することもあります。
*式場・披露宴会場・ハネムーンはキャンセル
挙式・披露宴会場、ハネムーンなどキャンセル料が発生するものは、できるだけ早くキャンセルします。キャンセル料は折半、または非がある側が負担します。司会者や受付をお願いした人にもお詫びを伝えてください。
*仲人には直接伺い、お詫びを伝える
本人同士や双方の親が仲人宅に直接出向き、お詫びを伝えます。説明は「やむを得ない理由で」とすればよく、詳しい事情までは話さなくてOKです。「薄謝」の表書きの熨斗袋に謝礼相当の金額を入れて渡します。
*お祝いをいただいた人にはお返しを
お祝いをいただいた人にはお詫びを伝え、品物をお返しします。お祝い金は全額返却、品物は同等の現金か商品券を送ります。
*婚約を知らせた人、招待状を出した人に婚約解消通知を送る
披露宴や婚約披露パーティーの招待状を送った人、婚約通知状を出した人には、簡潔な婚約解消通知を送ります。差出人は連名でも単独でもかまいません。
【婚約解消通知の文例】
○○の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
さて このたび事情により 私たちは婚約を解消することになりました
皆様からたくさんの心のこもったご祝福を賜りながら このような結果になり
まことに申し訳なく存じます
どうか今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど
よろしくお願い申し上げます
令和○年 △月
新郎 氏名
新婦 氏名
このような手紙を書いて送ります。文章は他にもありますが、率直に伝わる内容にして送るようにしましょう。
☆こんなときは損害賠償請求ができます
法律的に婚約解消が正当と認められるのは、次のようなケースです。
①相手の、ほかの異性との関係が判明したとき
②耐え難い暴力を受けたとき
③極度の酒乱癖などがあるとき
④相手が犯罪行為をおこなったとき
⑤履歴などを著しく偽ったとき
⑥相手に著しい肉体的・精神的疾患があることがわかったとき
こうした理由がなく、婚約解消の申し出があった場合、納得ができないときは、家庭裁判所に申し立てをして、損害賠償請求をすることができます。婚約中のトラブルは専門の弁護士をたてて相手側の交渉などを任せることもできます。
監修者
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