大切な結婚式で失敗しないために、
必ず知っておきたいマナーや常識をご紹介します
目 次
結婚式準備マナー1|結婚式を準備する上での心がけ
結婚式とは今までお世話になった方々へ感謝の気持ちを表す時間です。
ゲストの都合を最優先しゲストをおもてなしすると言う気持ちを忘れずに楽しく準備を進めていきましょう。最近では「結婚式をやると儲かる」「自分のやりたい事だけできれば良い」と言う考え方もあるようですが、ゲストとは今後も長いお付き合いとなるとおもいます。やはり、招待したゲストが楽しく気持ち良く過ごせる時間の提供をする事を考えて準備しましょう。
お金をかけなくてもおもてなしの気持ちがあれば楽しく気持ちよく過ごしてもらえる時間は絶対に作れます。
結婚式準備マナー2|結納/両家顔合わせを行う
プロポーズした後にお互いの両親にご挨拶に伺うと思います。
その後、ご披露宴よりも先に行われる催しに「結納」や「顔合わせ」があります。結納とは日本古来からある結婚前の儀式となります。男性の家が結婚する女性を嫁に迎えるにあたり女性の家に対して贈り物などを送り両家で結婚を祝う日本の古くからある風習のひとつです。地方によってもやり方に違いがあるようですので行う場合はしっかりと両家で打合せをしましょう。場所はホテルや専門式場などやはり結婚に関わりのある料理が出せる場所を選ぶ方が多いようです。結納パックプランなどが用意されており進行方法など解らない部分をフォローしてもらえる体制があるので心強いと思います。迷ったら結婚に関わりのある場所で結納をしましょう。
また、結納は男性両家が結納金を収めます。女性両家も結納返しの金額をお返しする決まりがあります。結納金の平均は100万円と言われています。結納返しは3割〜4割を返しますので30万〜40万だとされています。
結納はお金のやり取りがあり儀式的な要素も強いことから最近では結納をやらずに両家の顔合わせを簡単する程度で済ませるカップルも増えてきております。ちなみに結納だけしかやらなかったカップルは全体の5%程しかいません。両方行ったカップルも15%ほどになりが顔合わせのみ行ったカップルは全体数の76%にもなります。
やはり最近では堅苦しい儀式よりもカジュアルな顔合わせで親睦を深める事が流行っているのかもしれません
結婚式準備マナー3|結納/両家顔合わせの日取りはいつ頃?
さて、結納にしても顔合わせにしても結婚式の前に済ませておく必要があります。できれば結婚式の4ヶ月前〜3ヶ月前に行う必要があります。両家の都合を合わせて両家が集まりやすい場所を選びましょう。もし結婚式場がすでに決まっている場合は結婚式のレストランなどを顔合わせで利用するカップルもいます。また結納をしない場合は結納金などは必要ないとは思いますがそれとなく聞きながら進めていくと良いと思います。お互いの認識のヅレは今後のお付合いにもつながりますので大切にしてきましょう。
結婚式準備マナー4|縁起が良い日?六輝を理解する
結婚が決まると様々な事のスケジュールを決めて行く事になります。様々な場所や人にご挨拶に行ったり、両家で食事会をしたり結婚式場を決めて披露宴を行ったりと沢山の事をやらなくてはなりません。
その際に日本人が目安とする日取りに六輝というものがあります。最近ではほとんど気にしない方も増えてきておりますがご親族が気にする方もいるようで結婚式に関わる事は大安を選ぶ人が多いようです。
そもそも六輝とは中国の占いのようなものが発祥とされえています。しかし、詳しいことは今ひとつ分かっておらずどのようなルーツがあるのか不明な点が多々あるようです。はっきりしている事は神道や仏教的な理由ではなく占いという類に属することだという事実のようです。占いという不確かな情報の為、役所が出しているカレンダーなどには六輝は記載されておりません。日本人に六輝が広まったルーツは昔の賭博などの賭け事から来ているようです。できるだけ運の良い日に賭け事で勝負をする際の占いの類として六輝を目安にしていたと言う記事があります。現在でも競馬などの予想記事には六輝が記載されておりその名残だという説もあります。
中国の占いからスタートした六輝ですが現在に至るまでに六曜と呼ばれる各縁起を意味する言葉も赤口以外は全て変わっているようでうす。
- 大安(たいあん) 1日通して縁起の良いとされています。
- 友引(ともびき) 正午はダメです。午前中と夕方が良いようです。
- 先勝(せんしょう) 午前中が良い日です。午後はダメですね
- 先負(せんぷ) 先勝の逆になります。午後が良い日です
- 赤口(しゃっこう) 正午のみ大丈夫の日です。あとは全部ダメです
- 仏滅(ぶつめつ) 仏も滅するくらいにダメな日。1日ダメです
結婚式に良いとされている日程は大安と友引です。
赤口は赤口神という悪の神様が降りてくると言われており勝負事や祝い事は避けるべき日取りとしています。また仏滅とは「物滅」と昔は書かれており何をやってもダメな日とされていました。仏教的な関係性はまるでありません。
このように日本人が気にしている六輝という習慣は現代で言うところの星占いと同様の類なようです。その為、最近の若い方はあまり六輝にこだわらない方々が増えています。得に友人中心の1.5次会パーティーなどは六輝など気にしないで日程を決めている方々が殆どです。
結婚式準備マナー5|顔合わせ、結婚式の日取りを決める
さて、日本人が気にする六輝という文化を知った後はいよいよ様々な日取りを決めていきます。
プロポーズをした後の順序として、まずはお互いのご両親へご挨拶に伺いします。その後のスケジュールですが、結婚式の日程を決めてから顔合わせの日程を決めるのか?または顔合わせを行ってから結婚式の日程を決めていくのかはお二人で決めていくと良いでしょう。
流れとしてスムーズな感じでは披露宴会場や日程を先に決めてしまった方が下見も踏まえて顔合わせや結納の会場を披露宴会場として利用する事も出来ますので比較的スムーズに進むとおもいます。
また、お気に入りの披露宴会場が見つかった場合でも人気のある日程は早くから予約が入っている可能性もありますので希望の日程が必ず確保できるとは限りません。人気の高い日程の定義は以下のようになります。
- 9月〜12月2週目までの 土曜日、午後、大安
- 9月〜12月2週目までの 土曜日、午後、友引
当たり前の事ではありますが六輝も大切ですが一番大切なことは招待するゲストの事を考える事にあります。
どうしても来て欲しい人がいてその人の日程と合わせていく事も大切です。
主賓の方のスケジュールや皆様のお仕事の都合など六輝などよりも大切にしなくてはなりません。また、連休の中日などはご家庭のあるゲストは旅行の予定を入れる場合もあります。できるだけ連休の中日は避けて披露宴の日程調整は行うようにしましょう。
結婚式準備マナー6|1.5次会でも結婚式は招待状を出す
まずは招待状はしっかり出しましょう。
現在はSNSやLINEなど便利なネットワークが沢山あります。
その為、カジュアルな1.5次会などでは皆さんLINEやメールなどで気軽に声をかけてそのまま当日というケースが多くあります。
しかし、そのような場合に良くある現象として
当日の出席率が悪くなることがあります。
気軽に誘ったゲストは気軽に断る傾向もあります。
LINEで「結婚式の2次会やるから来てよ」と誘います
「わかった予定大丈夫だから行くねー」と返事をもらいます。
しかし、前日あたりに「ごめん予定が入っちゃった!」という連絡があります。
これは非常に良くある話ではあります。気軽に誘うと気軽に断られる傾向にあります。このような事態で何が一番問題になるかというと
実はお二人の持ち出し費用などに大きく影響を与える事になります。
多くの会場では10日〜1週間前に人数の締め切りを行います。
人数を締め切るという事は当日の人数が契約時の人数以下の場合は不足分を支払うというリスクが発生します。つまり気軽に断られてしまった場合は不足した人数分の金額をお二人が保証しなくてはなりません。
例えば会費12000円のパーティーで10人が当日キャンセルした場合のお二人の支払い額は12万円となります。この金額は大きいですね!!
ブッフェスタイルの場合は十分にあり得る状況です。パーティースタイルがカジュアルになれば成る程にゲストの重要度は低くなり簡単にキャンセルする可能性が上がってしまいます。この状況をできる限り回避する方法として招待状を出すという演出を行います。招待状は紙で作られたフォーマルな書類になります。
まずは簡単にメールやLINEなどでパーティーがある事ときて欲しいと言う事を伝えておきます。相手から出席の返事が来た場合には改めて招待状を出す旨を伝えていきます。
その後、出席と言われたゲストに紙で作られた招待状をお送りしていきます。
できれば招待状は手渡しする事が重要なポイントになります。なぜ招待状を手渡しする必要があるのか?というと招待状を手渡しすることで貰った相手に「あなたは特別なゲストなんです」という思いを与える事ができます。
この演出こそが招待状を出す演出効果になります。
相手に特別感を与え断りにくい状況を作りだします。
結婚式というフォーマルなパーティーのお互いのマナーとしてとても大切なことだと考えています。必ず招待状は出すようにしましょう。
結婚式準備マナー7|お車代についての考え方
結婚式に招待したゲストに対してお車代というお礼を渡す場合があります。
お車代はゲスト全員に渡すものでもありません。お車代を渡す場合のゲストは以下のようなゲストになります。
- 主賓などのVIPゲスト
- 遠方から来てくれたゲスト
適正な金額を包むことがマナーとなります。ではお車代のマナーはどのくらいなのでしょうか主賓クラスのVIPに対してはお車代として1万円〜3万円ほどをお包みするケースが多いようです。また遠方から来てくれた人に対しては交通費の半額または全額といった具合でお車代を用意することがマナーとなっています。
お車代を必要としない事もあります。それはどのような場面なのか?お車代は気持ちでもあります。主賓のご挨拶の方に「ありがとうございます」という気持ちでお渡しをしますが、その際に相手がたより受け取りをお断りされる事もあります。このような場合はその行為に甘えても良いと思います。
また遠方から来る方々については事前の話しでお互いに結婚式の交通費は自費で持つなどの打ち合わせがあった場合はお車代を必要としません。
また、お車代はスタート地点から会場までの一番高い交通費の金額で支払う事がマナーとなっております。交通手段は自分で調べておく事もマナーです。
その他にもバスなどをこちらで手配するなど移動手段の手配を二人が行った場合などはお車代の必要はありません。
お車代は結婚式費用にしっかりと組み込みましょう。遠方出席者が多い場合は全体費用に大きな影響を与えます。しっかりと予定を立てておきましょう。
結婚式準備マナー8|各種お礼金額についてスッキリ解決
結婚式には色々な部分で友人などの協力を得ながら作られる事があります。そのような場合もお礼をする事がマナーとなります。これもまた結婚式の費用だと思いしっかりと総合費用に組み込みましょう。
◆受付をやってくれた友人
結婚式の受付をやってくれた友人達のお礼を忘れないようにしましょう。金額目安は3000円〜5000円程が目安です。または喜ばれる品物で構いませんが難しいので現金が良いでしょう。
◆主賓挨拶や乾杯の発声をしてくれたゲスト
お車代でも紹介しましたが相場としては1万円〜3万円が相場です。経験上ですが、ほとんどの方が受け取りをお断りしているような気がします。
◆スピーチや余興をお願いしたゲストの方々
正直あまり現金でお礼というケースは少ないとは思います。ただ頑張ってくれた事は事実ですので新婚旅行のお土産をグレードアップする。または商品券などあまりもらった方も気負いしない程度の粗品が良いと思います。
※普段プロで活躍しているパフォーマーやミュージシャンの友人にお願いし
た場合はしっかりと気をつかい現金でしっかりとお礼を包みましょう。
相場は最低1万円〜3万円が限度かと思います。
◆友人司会者/友人カメラマン
司会者やカメラマンなどを友人にお願いする事はマナーとして好ましくありませんが友人から申し出があった場合などにはお願いしても良いと思います。お礼費用は2万円〜3万円が相場だと思います。しかし基本的には招待するお客様に司会やカメラマンなどの仕事をお願いすることはマナー違反。たとえその方がプロであってもお願いせずにゲストとしてお祝いしてもらう事が大切です。
スタッフとしてお招きしては絶対にいけません!マナー違反です!
◆立会人やブライズメイドなど
挙式の立会人やブライズメイド・アッシャーなど引き受けてくれた友人などにもお礼を忘れずにしましょう。お礼費用相場は3000円〜5000円程ですが記念になる品物でも良いと思います。
◆映像制作やウェルカムボードの制作してくれた人
出席した友人の中にはウェルカムボードや映像の制作をしてくれる人もいらっしゃいます。この方々にもしっかりとお礼をしましょう。またゲストとして出席されている場合は披露宴中にしっかりと紹介しお礼もしましょう。また、制作物は思っている以上に時間を要する事もあります。お礼金額は多めの設定が良いと思います。費用相場感は1万円〜2万円
結婚式準備マナー9|引出物について知っておきたいマナー
引出物は全て同じものを配るというわけではありません。ご祝儀の金額を想定し引出物の内容をグレードアップさせておく必要があります。これも結婚式のマナーと言われております。引出物はご祝儀の1割程のご予算で考える事が一般的です。3万円のご祝儀に対しては3000円程の引出物と1000円程の引菓子などを加えて袋にお入れいたします。
ご上司やご親族の場合はご祝儀想定金額を5万円として計算する事がありますので通常の引出物よりも少々グレードを上げる必要性もあります。
ただし、袋の大きさが変わるような引出物など見た目で違いがわってしまうような品物を選ぶことはやめましょう。結婚式に参加して頂いた皆様はどの方も大切なゲストです。違いをつける事は基本的なマナー違反です。しかし、頂いた金額に応じてお返しを変える事もある種のマナーです。わからないようにスマートにお礼をする事がフォーマルなパーティーの大切な部分です。
結婚式準備マナー10|アレルギーについても忘れずに聞きましょう。
結婚式にゲストを招待する際に大切になる要素があります。それはアレルギーを事前に聞いておく事!アレルギーは個人差があり重度のアレルギー症状を持つ方は呼吸困難、心肺停止など命に関わります。その為、遠慮してゲストから申し出がない場合も考えてできるだけこちらから聞くようにしましょう。
どこまでアレルギーに対応してもらえるのかは会場側の体制になります。重度なアレルギー症状があるゲストが事前にわかっている場合は会場側としっかり打ち合わせを必要が必要となります。立食ブッフェなどはビュッフェテーブルにまとめて料理が出てしまうので個別のアレルギー対応ができない可能性があります。そのような場合についてどのように対応するかも事前打合せをしっかりと行い招いたゲストもできる限り一緒に楽しんでもらえる体制作りをしていきましょう。
この他にも結婚式のマナーは色々とあります。
今回ご紹介している結婚式のマナーはその中でも代表的なものばかりです。
全部しっかりとこなす事など不可能だと思います。
しっかりと担当プランナーさんと打合せをしてわからない部分は教えてもらいながら進めていく事が大切だと思います。初めての事ばかりで不安もたくさんあると思います。結婚式に慣れている新郎・新婦はおりません。皆さん初めてです。わからない事は教えてもらないながらゲストがゆったりと楽しく過ごしてもらえる時間をきちんと考えながら結婚式を作ればきっとゲストに伝わります。
決して結婚式で儲けを出すとかいう考えを持ってはいけません。そのような不純な考えはゲストに伝わり評判を落としてしまいます。
それでは、良い結婚式をお楽しみください。