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会費ウェディングSTYLE ブログ

感動を演出するはずが…

 

こんにちは。ウエディングプランナーのHと申します。

今日は私が過去に担当した挙式・披露宴での思い出に残るエピソードをお話しさせていただきます。

ウエディングプランナーというのは挙式や披露宴、1.5次会や2次会などパーティーに

おいて様々なアイデアや演出で新郎新婦さまやゲストの皆さまに感動していただくこと

を目指しております。

ところがたまに、私たちウエディングプランナーが新郎新婦さまに感動させられてしまうことがあります。

 

それは今から3年ほど前のことでした。

私は天王洲にある第一ホテル東京シーフォートで行われた1.5次会の挙式・披露宴を

担当させていただきました。

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しかしこの時の1.5次会はいつもと少し違っていました。

それは新郎新婦さま共に目の不自由な方だったのです。

小さなご縁で私たちの会社に1.5次会パーティーの依頼をいただきました。

最初はいつもと同じようにスムーズに運んでいくと思われたのですが、お二人とも目が不自由ということで小さな問題が私たちスタッフを待っていました。

 

中でも一番の問題はホテルの式場選びでした。

新郎新婦さまは日常生活において盲導犬を従えて行動していました。

盲導犬は家族です。当然、新郎新婦さまも家族である盲導犬を披露宴に出席させたいと願っていました。

ところが式場を予約するにあたりホテル側から「衛生上の問題や緊急事態(盲導犬が暴れるなど)に対処できない可能性がある」と式場の使用を拒否されてしまったのです。

 

しかし、拒否されたからといって諦めるわけにはいきません。

目にハンデを抱えているお客さまだろうが健常者のお客さまだろうが

私たちウエディングプランナーがすることはただ一つ!

お二人の一生の記念に残る素晴らしい挙式・披露宴を作り上げることだけです。

何軒も、何軒もホテルに電話を入れ、事情を説明。

ようやく盲導犬を受け入れてくれたのが第一ホテル東京シーフォートでした。

 

そして当日。1.5次会披露宴の会場。

高砂に笑顔で座る新郎新婦…そしてその横には家族である盲導犬の姿がありました。

 

披露宴も順調に進み、プログラムはフィナーレとなる新郎新婦の謝辞へ進みました。

通常ですと新郎新婦が両親や出席してくれたお客さまへ感謝の言葉を述べるのが普通です。ところがこの日の謝辞は違っていました。

新郎「まず初めに、盲導犬のことなど様々な問題に対し、力を尽くし今日という素晴らしい日を実現してくれたウエディングプランナーの皆さんと式場を提供してくれた

「スタッフの皆さん本当にありがとうございました」

驚くことに新郎が最初に裏方である私たちへの感謝を述べてくれたのです。

 

その言葉を聞いた私は、式場選びやイベントの演出など新郎新婦さまと何度も打ち合わ

せを重ねたことを思い出し、涙があふれて仕方がありませんでした。

 

本来私たちが新郎新婦さまに感動を与えなくてはいけない立場なのに…。