引出物の基礎知識
結婚式、1.5次会 では定番の引出物。
結婚式や1.5次会に出席するともらうものですが、引出物とはそもそも何?どうやって選ぶもの?意外と親が気にしているアイテムだけど話し合いは必要?など細かい部分を知らない方も多いのではないでしょうか。
引出物は古くから引き継がれてきた知恵やゲストを喜ばせようとする気持ちがたっぷりと詰まっているからです。地方色が感じられてゲストに好評だったりするので、ふたりらしさを取り入れつつ検討してみましょう。
【目次】
まずは由来から・・・
引出物の起源は平安時代にさかのぼります。宴会にお招きしたお客様への「お土産」として馬を庭から「引き出し」て贈っていたころから、大切な人への贈り物=引出物と呼ばれるそうになったそうです。出席してくれたゲストに感謝の気持ちをこめて、また、家で留守番をしている家族にも一緒に喜びを分かち合ってもらいたい、という意味もあるようです。
引出物とは・・・
メインの引出物と引菓子の2品に加えて、地域のしきたりとして添える品物を総称して「引出物」と呼びます。地域で品数や内容が違うのでよく確認をしましょう。
引出物→結婚式、1.5次会 に出席してくれたゲストに感謝の気持ちをこめてお礼として渡すお土産をさします。大切な日の記念として形に残るものを贈ります。
しきたり品→鰹節や赤飯、折り詰めなどのほか、地域の特産品や独自の呼び名で呼ばれる縁起物がしきたりとして添えられることも多いようです。赤飯や折り詰めなどは当日の夕飯に食べてください、という意味合いもあったそうです。
引菓子→結婚式・1.5次会 の余韻を楽しみながら、家族と一緒に味わってもらうためのお菓子です。甘い新婚生活を象徴するものとして贈られるようです。
引出物の品目数は・・・?
全国平均は2品ですが、エリアによっておくる品目数にはだいぶ差があります。
1品→北海道
会費制(12,000円~15,000円)が主流の結婚式では引出物は2,000円前後のお菓子1品が一般的です。
2品→岩手・秋田・青森・首都圏・関西・九州
3品→山形・宮城・福島・北関東・長野・静岡・東海・中国・四国
4品→新潟
5品→福井・石川・富山
北海道は1品、北陸3県は5品と大きな差があります。全国平均は引出物と引菓子の2品が平均値ですが、地域なではの品をもう1品加えた3品を贈るエリアが多いです。地域によって特色がでるので、親に相談しながら内容を決めていきましょう。
引出物を選ぶ際によくでる質問として・・・
①渡したい引出物が親と意見が合わない時
親と意見が食い違うときは友人と会社関係はふたりが選び、親族や親の関係者には親が希望する品を選ぶなど分業するのも手です。引出物袋の大きさが同じであれば中身が違っても問題ありません。
②割り切れる数は縁起が悪いと聞くけれど引出物は2品でOK?
割り切れない奇数がよいとされてきましたが、最近は2品を選ぶ人も増えあまり気にならなくなってきた傾向にあります。気になるなら何かもう1品縁起ものやプチギフトなどをプラスしてみましょう。
引出物の総額は・・・
予算の目安としては、ゲストひとりあたりの飲食費の3分の1~半額と言われています。全国平均は5,700円といわれていますが、これも地域や品数によってことなりますので、内訳をみてみましょう。
2,000円未満→北海道
3,000円~5,000円→岩手・秋田・青森・九州
5,000円~7,000円→山形・宮城・福島・北関東・首都圏・長野・静岡・東海・中国・四国
7,000円~9,000円→新潟・東海
10,000円以上→北陸
地域によって値段が異なりますが、ゲスト全員が同じ金額ということは少ない傾向にあります。
友人や会社関係は1人あたり3,000円~5,000円前後(引菓子除く)で、親族や来賓はご祝儀の額が高いことが予想されるので、金額に見合うものを渡すことが多く、5,000円~7,000円前後のもの(引菓子を除く)がよく選ばれています。
引出物・引菓子代以外に気をつけたいのが、引出物袋です。式場にお願いすると1枚あたり300円~500円ぐらいかかりますので、予算の計上をしておきましょう。また、外部から引出物を持ち込む際に持込料や保管料といった金額がかかる可能性が高いので1つにつきいくらかかるのかも確認しましょう。例えば持込料が1個330円×80名=26,400円とした場合、引菓子も含めるとその2倍の52,800円がかかります。1個500円ぐらいのプチギフトが購入できるぐらいの金額になるので、持ち込む際はこのあたりの金額も踏まえて考えてみるとよいでしょう。中には持込料を負担してくれる会社もあるようなので調べてみてくださいね。
引出物は家に帰ったときにどんな物なんだろう・・・とゲストも楽しみにしているものです。いろいろなしきたりがありますが、思い出に残る品物を選びたいですね。
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監修者
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