結婚式、1.5次会のプログラム作りの考え方
結婚式はかつては儀式的な意味合いが強かったですが、最近は「おもてなし」「みんなで楽しむ」など、ゲストに配慮した内容が増えてきています。
新たに家庭を築くふたりが、これまで育ててくれた親やお世話になった人たちへの感謝の気持ちを表すためのものになってきているのです。
ホテルや式場・レストランなどの会場では、それぞれが用意している基本のプランがあります。それを元に自分たちらしいオリジナリティあふれる演出を加えていきましょう。披露宴、1.5次会のプログラムは式の2ヶ月前には決めるようにします。披露宴、1.5次会をどのようにしたいのか、招待客にはどう過ごしてもらいたいのか、など具体的なイメージをしていきましょう。
例えば、お食事を楽しんでもらいたい、という希望があれば、料理にふたりらしいエッセンスを取り入れ(ふたりの実家が米や野菜を作っていれば、その食材を取り入れたり、それぞれの家庭の思い出の味などがあればそのレシピを使った料理を作ったり、シェフと打合せをしてオリジナル料理を作ったり、シェフから料理説明をしてもらったり、など)ふたりが一生懸命に作った料理を堪能してもらいましょう。
プログラムを考える時のポイントは、ふたりの中でコンセプトを決めること、自己満足にならないようにすること、プログラムにメリハリがあるように考慮すること(例えば、ずっと演出が続く、ずっとスピーチが続く、など同じような内容が次から次へと始まると、お食事する時間もなくなってしまうので、時間をきちんと区切っておこなうようにしましょう)、歓談の時間はしっかりととること、プロの力を借りること、になります。ふたりで先に決められることを決めておき、プログラムを作る時に時間配分やどこに演出をいれていったらよいかなど、アドバイスをもらいながら決めていくのがオススメです。
結婚式、1.5次会のプログラムを考える時に力になってくれるのが、ウエディングプランナーと司会者です。自分たちらしい演出やどんなことがしたいか浮かばないときは、漠然としたイメージだけでも伝えて相談してみましょう。思いもよらなかった演出のアイデアややってみたいと思うことなど、色々と提案をしてくれます。こんなこと聞いてはいけないかな?などと遠慮せずに気軽に相談をしてみましょう。
披露宴の演出というと、ケーキカットやキャンドルサービスが主流でした。最近では、歓談中心やゲストをおもてなしするということに力をいれるカップルが多いので、生演奏や映像の上映・プロジェクションマッピングなど斬新でバラエティに富んだ演出を行う人も増えてきています。
【結婚式、1.5次会のプログラムの段取り】
①披露宴、1.5次会のコンセプトを固める
「アットホームに」「みんなとたくさん話したり写真をとったりしたい」「みんなに楽しんでもらいたい」「季節感を大切にしたい」「感謝の気持ちを伝えたい」など新郎新婦が1.5次会で行いたいキーワードになる言葉をみつけていきましょう。最初は言葉だけでも大丈夫。自分の思っているイメージや大切にしたいことなど話し合う中で少しずつ形にしていきましょう。
②行いたい演出の候補をあげる
披露宴、1.5次会のコンセプトがイメージできたら行いたい演出を具体的に紙に書き出していきましょう。映像上映など大きな演出から乾杯の発声、スピーチ、余興、ケーキ入刀、感謝の手紙・・・など大小合わせて5~8ぐらいにしておくとよいでしょう。候補が多すぎたら披露宴、1.5次会のコンセプトと照らし合わせて再度検討し絞り込んでいきます。削れる演出が全くない、なんてこともあります。そんな時は時間を延長することも考えてみてはいかがでしょう。通常の披露宴、1.5次会は2時間30分ですが、30分延長して3時間のパーティーにすることで、時間にだいぶ余裕が出てきます。会場費やドリンク代など多少追加料金はかかりますが、慌しく過ぎてしまうより、ゲストと一緒になって楽しむ時間と思い、検討してみるのもオススメです。
③プログラムに演出をあてはめていく
一般的な披露宴のプログラムを基本に、候補にあげたそれぞれの演出プログラムをどこにあてはめるか検討しましょう。わからないことがあった時は、随時プランナーや司会者に相談をして、バランスよく演出を配置し、メリハリのある流れを作り出しましょう。
④招待客にスピーチ&余興をお願いする
招待客のスピーチ&余興は新郎新婦それぞれ1~2名ぐらいずつ行います。自分たちで行う演出のバランスをみながら、プログラムに沿って新郎側、新婦側と交互にお願いしましょう。
余興などは準備に意外と時間がかかるものです。ギリギリにお願いするのではなく2ヶ月前ぐらいには声をかけましょう。また、余興をやります!と言ってくれたお友達に、プログラムの関係でどうしても披露宴、1.5次会ではいれられない場合は、二次会でぜひお願いしましょう。お友達が中心の二次会ならではの盛り上がりにもつながりますよ。
では実際にプログラムに演出をあてはめていくとどのような進行になるのでしょうか。実際の1.5次会で行ったパーティー事例をもとにご紹介していきます。
例① 友人だけの1.5次会なので歓談を中心にアットホームなパーティーにしたい
12:00 新郎新婦入場
12:03 ウエルカムスピーチ
12:05 乾杯
12:10 お食事&歓談スタート
12:40 ウエディングケーキ入刀*1
12:50 中座(お色直しがある場合)
13:00 映像上映など*2
13:20 お色直し入場
13:25 テーブルラウンド*3
13:45 歓談・集合写真・スピーチなど*4
14:25 謝辞
14:30 退場
※1.5次会のパーティー時間は2時間30分を想定して作成しています。会場により使用できる時間が異なる場合がありますのでご注意下さい。
*1
ウエディングケーキ入刀は、入刀のみもありますが、ファーストバイト・お手本バイト・サンクスバイト、誕生日の人のお祝い…など様々な演出を加えることができます。ゲスト参加型やアットホームな雰囲気のパーティーがお好みの方にはおススメの演出です。
*2
新郎新婦が中座をしている間(約20~30分)、ゲストに歓談やお食事で楽しんでもらうこともできますが、新郎新婦が用意した映像がある場合は、この時間で上映することが多くあります。挙式済みであれば挙式映像や写真のスライドショー、新郎新婦の生い立ちを綴ったプロフィールムービーなどが人気です。1.5次会でも結婚式と同様に映像上映が多くなっています。
*3
テーブルラウンドの時間は、ゲスト人数によっても大きく異なります。写真を撮影しながらゲストテーブルをラウンドしたいと希望する方は1.5次会でも非常に高く人気が伺えます。1テーブルに2~3分滞在したとして、8テーブルある場合は、20分前後時間がかかりますので、時間配分には注意したいですね。
*4
テーブルラウンド後は、お開きまで自由に時間を使う方が多いです。新郎新婦がそれぞれでゲストのテーブルで楽しんだり、ゲームや余興を取り入れることなどもできます。また、会場に余裕があればゲスト全員での集合写真など1.5次会らしいカジュアルさも出ておススメです。
〔このプログラムのチェックPOINT〕
❶乾杯後はお食事を楽しむ人、写真撮影する人、など様々です。次の演出にすぐにいかず1皿は食事ができる時間をとっておくと、バタバタした印象を与えずに過ごすことができます。
❷中座をしない場合は、この時間は自由時間となります。何もないと間延びするのではないかと心配する方も多いですが、歓談時間や新郎新婦のお食事タイムなど自由に組み立てることができます。もし間延びしないか心配であれば、司会者からゲストへのインタビュー(新郎新婦とのエピソードなどを司会者が聞いていきます)などを取り入れるのもおススメです。時間配分もしやすく準備するものがほとんどないので、当日にインタビューをするかしないかを判断してもOKです。また、インタビューを予定していても会場が盛り上がっていれば入れる必要がないので、フレキシブルに対応できる演出としてご参考ください。
例② 結婚式の披露宴に近いフォーマルスタイルで1.5次会をしたい
12:00 新郎新婦入場
12:03 ウエルカムスピーチ
12:05 祝辞
12:10 プロフィール紹介
12:15 乾杯
12:20 お食事&歓談スタート
12:40 ウエディングケーキ入刀
12:50 新婦中座*5
13:00 新郎中座
13:20 お色直し入場
13:25 テーブルラウンド
13:45 余興・スピーチ
14:15 新婦手紙*6
14:20 記念品贈呈
14:25 謝辞(両家代表・新郎)
14:30 退場
*5
結婚式に近い形のプログラムでは中座は新郎新婦が別々にすることが多くあります。新婦は支度に時間がかかるため先に退場をします。その際、エスコート役(一緒に退場してくれる人)を指名して一緒に退場することがよくあります。新郎が中座する時も同様のケースが多いです。1.5次会でも結婚式に近いスタイルをとる場合は、結婚式のプログラムを参考にするのがおススメです。
*6
新婦手紙は当日に朗読することが多いですが、感動で泣いてしまいそう…恥ずかしい…といった理由で朗読はせずに手渡しをすることもあります。その場合は記念品贈呈と一緒に渡すことが多いので、新婦手紙と記念品贈呈は同じ時間で行います。
〔このプログラムのチェックPOINT〕
❶1.5次会でもこのように結婚式と同等のプログラムを組むことができます。会場はホテル、式場、レストランなど場所は問わずどこでも行うことができます。ただ、ホテル、式場を選ぶと見た目にも結婚式らしい雰囲気(内装や広さなど)になり、レストランでは緊張感が少なく開催できるのではないでしょうか。
❷結婚式と同等のプログラムは、ゲストとの交流時間は少ない傾向にあります。現在のプログラムでは乾杯後とテーブルラウンドで時間を作っているので、もう少し時間が欲しい場合はテーブルラウンド後の時間の一部を歓談時間として使うのがおススメです。
❸演出や余興などをたくさんいれたい場合はテーブルラウンドの時間をなくすことを考えてみましょう。テーブルラウンドは結婚式、1.5次会ではほぼ目にする演出ですが、必ず行わなければならないものではありません。ゲストに挨拶をする時間がとりやすいのがお色直し後の時間、というだけです。ラウンド時間が減れば20分前後は時間に余裕ができますので、余興やスピーチ、映像演出など2つぐらい入れることができるのではないでしょうか。
例③ 演出盛りだくさんの1.5次会にしたい
12:00 新郎新婦入場(オープニングムービー上映後)
12:03 ウエルカムスピーチ
12:05 祝辞
12:10 プロフィール紹介*7
12:15 乾杯
12:20 お食事&歓談スタート
12:30 ウエディングケーキ入刀
12:40 新婦中座
12:50 新郎中座(中座中に映像上映)
13:10 お色直し入場
13:15 スピーチ(1~2名、約5分ずつ)
13:25 余興①又はゲーム*8
13:35 余興②
13:45 サプライズ
13:55 歓談
14:15 新婦手紙
14:20 記念品贈呈
14:25 謝辞(両家代表・新郎)
14:30 退場(エンドロール上映など)
*7
プロフィール紹介は通常司会者から紹介することが多いですが、紹介の際にプロフィール映像を上映し紹介とすることもあります。(又は、映像を見ながら司会者がコメントを読み上げることもあります)映像演出が多い場合には、上映する場所を工夫してみるのもおススメです。
*8
ゲームは内容によりますが、15分~20分ぐらいは時間がかかることが多いため、余興①~②の時間を使って行うことが多くなります。ルール説明、回答確認、景品贈呈などを含めると20分ぐらいを想定しておくのがいいのではないでしょうか。
*9
サプライズは、新郎から新婦へのサプライズ(逆もあり)や友人からのサプライズなど人気の演出です。パーティーの後半で行う方が演出としては盛り上がると思います。
〔このプログラムのチェックPOINT〕
❶演出が多いプログラムではメリハリがとても大切になります。例えば、演出→歓談→演出と数分で繰り返してしますと、ゲストも食事やお手洗い、たばこなどタイミングを逸する可能性があり慌ただしく感じてしまうことがあります。演出は2~3個ぐらいはまとめて行う、歓談の時間はまとめてとるなど工夫をしながらスケジューリングをしていきましょう。
まとめ
1.5次会は自由にプログラムを組むことができるので、新郎新婦のやりたいこと、イメージしていることなどをピックアップしてコンセプトを決めていきましょう。やりたい内容を決めたらプログラムに落とし込みをしますが、その際はプランナーや司会者と一緒に時間配分や演出の仕方を相談しながら決めていくのがおススメです。
例にあげた1.5次会プログラムは、友人中心、結婚式のようなフォーマルスタイル、演出盛りだくさんなど人気の高い例をあげました。新郎新婦の好みやゲストの顔ぶれを考えながら楽しく思い出の残る1.5次会になるように準備を進めましょう。
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監修者
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