日本の結婚式のしきたり~関西地方~
■三重県
呉服細工付きの結納品や「荷送り」など愛知県同様の風習があります。
必ず嫁いでという思いをこめて女性に、「迎え傘」「迎え下駄」と呼ばれる晴れ雨兼用の傘と履きものを贈る週間がある地域もあります。ハンドバッグやネックレス、イヤリングなどのアクセサリー類、お線香などを結納品として渡すこともあります。
披露宴ではお色直しを複数回(ウエディングドレス、カラードレス、色打ち掛けなど)行う地域もあり、松坂牛や伊勢海老など高価な食材や真珠養殖などを取り入れることも多いため全体的に費用が高めになる傾向にあります。
■滋賀県
琵琶湖を中心に東西南北の4地方に分かれ、結婚式のしきたりも隣接県の影響が強いようです。湖北地方では、引出物に生鯛をつける風習があります。長浜市周辺では、「おちつきぼた餅」が引出物の名物です。
おちつきぼた餅は、紅白のお餅のことで、花嫁が家に落ち着くように、という意味が由来と言われています。
当日、結婚式に参列ができなかったけれどお祝いを持参してくれた人には、お礼の品として「お多芽」と呼ばれるギフトを渡しています。
内容は「紙製のもの」「昆布」とされてきていますが、現在では紙ならレターセット、昆布なら昆布茶や佃煮などを用意しているそうです。
■京都府
今では少なくなりましたが、婚約前に扇子を取り交わして結婚の意思を明らかにするという「見合い扇子」の儀式というものをおこなっていたようです。(呼び方は他にも、「おさえ末広」「扇子交換」など様々です)お互いに男性用、女性用の扇子を用意し、桐箱に入れ水引をかけ、上に寿、下に本人の名前を書いて白木の台に載せ、交換をしていたそうです。
引出物は、赤飯、鰹節、昆布の3品を必ず入れる地域もあります。
■奈良県
立派な結納品のほか、女性本人へのお土産として化粧料と草履が加わることがあります。
昔は、脱ぎ捨て草履といい、結納時にもらった草履を履いて新郎家に嫁ぎ、玄関先でそれを脱ぎ(脱いだ草履は捨てる)、新郎側の家になりきりますという儀式も行っていました。結納前に「さかずきの儀」(新郎側に3つの杯を納め家に飾り、
結婚式当日に杯を持参し、その杯で誓いを交わします)を行うこともあります。
結納金は他の地域に比べて高く、200万、300万、500万、1000万ということもあるそうです。
■兵庫県
兵庫県や京都府では、結婚式の時に近隣の人へお菓子を配る風習があります。
袋の中にお祝いに使われるこんぺい糖や馴染みのある駄菓子などを一袋ずつ用意し(市販されていたり、自分で作るなどします)配っていました。これは、昔は結婚式当日の身支度は花嫁の家で行い、支度が済んだら、花婿の元に向かいます。この時、近所の人が見送りをしてくれていたので、お世話になりました、という意味をこめお菓子を配っていたそうです。
現在は結婚式場やホテルなどでの支度になるので、近所の人に配ることはなくなりましたが、お菓子を配る風習だけは残り、結婚式当日に参列してくれたゲストへむけて贈ることが多くなりました。
披露宴は、淡路島では100名以上を招いた長時間の披露宴も多く、嫁入り菓子や嫁入りまんじゅう(紅白のまんじゅう)が有名です。
結納では、扇子を交換する「おさえ末広」、酒と肴を女性宅に持参する結納前の風習「こぶし固め」などが地方に残ります。(この扇子にはそれぞれに本人の名前を書き用意しておきます)
■大阪府
結納金の高さは全国上位といわれています。一割を「お多芽」として男性側に渡す風習があります。
派手&豪華な結納品で新郎の誠意をアピール。
堺地方では、結納の受書(花嫁側)の上にタイピンを置き、花嫁側の受書には袱紗をのせて渡す週間があります。
京都婦同様に婚礼に先立つ儀式に扇子が用いられ「とりかわせ扇子」などと呼ばれています。(扇子はこれからも使用きるように、男性には男性用のものを、女性には女性用のものを用意します)地方によっては、酒肴料を用意るすこともありますが、最近では省略傾向にあります。
披露宴はホテルや結婚式場が利用されることが多く、装飾の面において他地域より豪華になる傾向があります。引出物は東京と同じく2品が主流になっています。
■和歌山県
披露宴の余興として、鯛をのせた大皿を伊勢音頭に合わせて揺らす「鯛ふり」を行う地域があります。
引出物は奇数の数を用意。以前は折り詰めが定番でしたが、特産のかまぼこや梅干をつけることもあります。
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監修者
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