自宅で結納を行う場合
結納は、ホテル、レストラン、料亭などで行うイメージが強いと思いますが、もちろん自宅で行うこともできます。自宅で行う時は祝い事にふさわしい準備をして臨むようにしましょう。
◇自宅で結納を行うときは事前準備が大切
自宅で結納を行うときは、入念な準備が必要になります。
まずは結納に使用する部屋を整えておくことが必要になりますが、控えの間を用意するときは、あわせて整理をしていきます。
ゲストが到着したときにふるまう桜湯や祝い菓子、ゲスト用の座布団、慶事用の花などは、事前に手配をしておきます。結納後には自宅で祝い膳を囲むのであれば、仕出し弁当や寿司、飲み物と慶事用の丸箸も準備をしましょう。
当日、車で到着する人がいるかも確認し、必要であれば駐車スペースも確保しておくようにします。
◇床の間に掛け軸と生花。洋間なら飾り台に花をいけましょう
結納当日は、室内と玄関まわりをきれいに掃除します。
和室では、床の間に縁起のよいかけ軸をかけ、花を生けます。
洋室では飾り台を設けて、花を飾ります。
結納の最中に電話やインターホンが鳴らないように配慮をしておくことも大事です。
相手家族が到着したら、まず控えの間にお通しし、桜湯と祝い菓子を用意します。床の間や飾り台に結納品をセットしたら、約束の時間に入室し結納を始めます。
結納後は祝い膳の準備をし、和やかに会食して両家の親睦を深めましょう。
*結納にふさわしい部屋とは?
結納にふさわしいのは、一般には次のふたつの条件をクリアする部屋です。
①独立した落ち着いた空間であること
②相応の広さがあること
結納を行う場所から、キッチンや居間が見える部屋や家具やパソコンなどでゴチャゴチャした部屋は不向きになります。
独立した応接間やふすまで仕切れる和室が最適です。広さは両家の出席は6名が集まることになるので、和室なら6畳以上が目安になります。
【自宅で結納の流れ(関東式)】
*和室の場合の飾りつけ・レイアウト
床の間に、鶴亀や日の出などの縁起のよい掛け軸をかけ、花を生けます。(生花)
床の間には結納品を置くスペースも確保しておきます。座布団はしまっておいて会食時に用意します。結納品を納める際は、母親が床の間から結納品を運びます。
*洋室の場合の飾りつけ・レイアウト
適当な高さの台に白い布をかけて飾り台にし、室内の上座にあたる位置に飾り台と花(生花)を置きます。両家が向かい合って着席できるようにテーブルと椅子を配置します。
①入室と着席
自宅に到着したら、桜湯(こぶ湯)を飲み、結納品を所定の場所に飾って席次に基づいて着席をします。
②あいさつ
男性の父親か男性本人が、はじめのあいさつを述べます。
③男性の結納品を納める
男性側の結納品を女性側の前に置き、「幾久しくお納めください」と口上を述べます。
④目録をあたらめる
女性と父親、母親が目録に目を通してあらため、「幾久しくお受けいたします」と口上を述べます。
⑤女性が受書を渡す
女性側が男性に受書を渡します。
⑥女性側の結納品を納める
女性側の結納品を男性の前に置き、「幾久しくお納めください」と口上を述べます。
⑦男性側が目録を改め受書を渡す
男性側が目録をあらため、「幾久しくお受けします」と口上を述べます。女性側に受書を渡します。
⑧締めのあいさつ
男性の父親か男性本人が締めのあいさつをして、締めくくります。
※結納中は口上以外の言葉は発しません。
以上が一連の流れを準備物になります。
ここでもう一度、自宅で結納をする場合の準備内容をチェックしましょう。
○玄関や玄関まわりをきれいに掃除し、必要なら打ち水をしておきましょう
○玄関や床の間などに生ける花を用意しましょう
(用意する花は明るい清楚系の色を選びましょう。真っ赤や真っ白、紫などの色の濃いものは避けた方が無難かもしれませんね)
○桜湯(こぶ湯)と茶碗、茶たくを用意しましょう
桜湯とは塩漬けした桜のはなびらをお湯に浮かべたものです。普通の緑茶はお茶を濁すなどの言葉があるようにお祝いの席にはふさわしくないと言われてきたためお出しすることはあまりありません。
○控室を用意しておく
(コートや荷物のお預かりの仕方も考えておきましょう)
○インターホンに貼紙をするなどして、人の出入りを極力なくす配慮をしましょう
○電話は留守番電話にセットしておきましょう
○車で到着する場合は、駐車場のスペースを確保するようにしましょう
○和室の床の間にはおめでたい生花と掛け軸を飾りましょう
○洋室では花と結納品を置く飾り台を用意しましょう
○結納後の菓子や祝い膳(寿司、仕出し弁当など)の準備をしましょう
お菓子は「紅白まんじゅう」や鶴や亀をかたどった「干菓子」を用意するのが一般的でデパートや和菓子屋で購入をしておきます。
仕出し屋とは会席料理や慶事用のお弁当などをつくって届けてくれるお店のことです。結納で使用するなどの旨をあらかじめ伝えておくようにます。
中には家族と一緒手作りをする方もいます。
お造り、お赤飯、はまぐりの吸い物など縁起を担いだメニューがおススメです。
家での食事の際は、割り箸ではなく祝箸と呼ばれる、丸箸の用意をします。丸箸は元々2本分かれているので割る必要がなく使うことができます。
○相手に渡す手土産の準備
縁起ものとされる、紅白まんじゅうやバームクーヘン、紅白の鯛をかたどった砂糖菓子などが多いようです。他には季節のフルーツやかまぼこなどを贈るなど地域によって海や山のものを選ぶこともあるようです。
自宅の場合はどちらの自宅にするか、費用の分担はどのようにするか、などふたりで詳細な内容をつめて両家の報告するようにしましょう。
監修者
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