仲人・媒酌人を依頼する場合のマナー
仲人・媒酌人は結婚式だけで行われる形式になります。
いざお願いするとなった場合、どのような手順で進めたらいいのか、失礼にあたらないお願いの仕方、など仲人・媒酌人を立てる場合の注意点をご紹介していきましょう。
必要を感じないという理由で、仲人を省略するカップルが大半を占めています。また、仲人をたてる場合でも、当日だけの頼まれ仲人(媒酌人)がほとんどです。
仲人には結婚式後も、出産の報告やお中元、お歳暮などの事項のあいさつを最低3年間は継続させるのがマナーといわれています。(仲人は結婚式までの間、長くお世話をします)
そのため、信頼ができ、付き合いが苦にならない人に依頼をするのがよいでしょう。
依頼をする人を決めたら、電話や手紙で打診をしてから、ふたりで正式に伺います。両親の知人などであれば最初の打診は親から行います。
【いまどきの例】
以前は職場の上司に依頼することが一般的でしたが、転職が当たり前になった現在では敬遠されることが多くなりました。結婚式後も付き合いが続くため、学校の先輩や恩師など、以前からお互いをよく知っていて信頼できる人が適任です。また、親の意向で仲人をたてる場合は、親の知人に依頼するのがよいでしょう。
仲人の条件としては、夫婦そろっていて円満な家庭を築いていることと、人望が厚い、健康で良識豊かな人であることなどがあげられます。
【さまざまな調整をするのも仲人の役目】
仲人とは、本来は男女が知り合うきっかけを作り、縁談から結婚式、披露宴まで両家の間を取り持ちまとめる役目の人のことをいいます。結納の進行や挙式・披露宴でのふたりの紹介といった仕事のほかに、両家の意見が食い違ったり、ふたりが気まずくなったときに、間に入って調整役を務めるなどの役割もこなします。
最近は式当日だけの媒酌人が増えましたが、やはり何かあったときに相談しやすく頼りになる方にお願いするのがよいでしょう。
仲人・媒酌人を依頼したときの段取りと謝礼の目安をみていきましょう。
■結納から依頼する場合
【依頼の仕方】
まず、電話か手紙で打診をします。了解を得られたら、ふたりであいさつに出向きます。場合によっては親も同行します。結納の3ヶ月ぐらい前までに実施をしましょう。
【謝礼の目安】
手土産 3,000円~5,000円
親も同行するときは5,000円~7,000円 手土産の包みは紅白蝶結びののしにします。
【結納当日】
送迎のハイヤーを手配。先方から辞退された場合は、「お車代」を渡します。また、祝い膳を出さない場合は「御酒肴料」を渡します。
【謝礼の目安】
謝礼は結納金の1~2割
お車代は実費程度
御酒肴料は2万円が目安といわれています
■挙式・披露宴のみ依頼する場合
【依頼の仕方】
まずは電話か手紙で打診します。了解を得られたらふたりであいさつに出向きます。場合によっては親も同行しふたりのプロフィールも持参します。挙式の6ヶ月前ぐらいに実施をしましょう。
【謝礼の目安】
手土産などは結納時と同様。
手土産の包みは、結びきりののしにします。
【挙式・披露宴当日】
送迎のハイヤーを手配します。辞退された場合は、「お車代」を渡します。
お車代は実費程度です。1~2万円などキリのよい金額にしましょう。
【謝礼】
結納だけの場合は、結納終了後に渡し、挙式披露宴までの場合は、披露宴後にまとめて渡します。かつでは日を改めて両家の両親が仲人宅に出向きましたが、最近は新婚旅行後に本人たちが出向いたり、または挙式当日に渡すことが増えています。
当日に渡す場合は「本来ならば、お伺いしてお礼を申し上げるべきところですが・・・」と失礼を詫びるのがマナーです。
謝礼は10万~20万円程度。
「寿」「御礼」として、祝儀袋に入れ、両家連名、もしくは半額ずつをそれぞれ包みます。
後日訪問する場合は手土産5,000円程度です。
【挙式後のお付き合い】
新婚旅行後にはお土産を持参します。また、出産報告やお歳暮や時節のあいさつなど最低でも3年間はお付き合いを続けるのがマナーです。
お土産の目安は、5,000円~10,000円
お中元、お歳暮は、各5,000円
です。
【仲人を手紙で依頼する場合の文例】
拝啓
吹く風にいくぶん涼しさが感じられるようになりましたが ますますご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて このたび私は○○さんとの婚約が整い 来春4月に挙式の運びとなりました
つきましては 公私にわたりご指導いただいていた先生にぜひご媒酌いただきたいと存じます
ご多用のところ誠に恐縮ですが お引き受けいただければ幸いに存じます
何卒ご高配のほどお願い申し上げます
ご承諾いただけましたらご都合のよい日に改めてお伺いしたいと存じます
末筆ながら皆様のご多幸をお祈り申し上げます
敬具
最初は季節の言葉が入るので、手紙を出す月の季語をいれますが、他はこのような内容を書きお伝えしていきます。手紙で丁寧に書きくようにしましょう。
監修者
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