日本の 結婚式 のしきたり~関東~
日本の 結婚式 のしきたりについて、今回は関東地方をご紹介していきます。
■群馬県
引出物に鰹節などの口取りを添える風習は今も残っています。山村部などの披露宴では、汁碗などのふたに順番に酒を注ぎ、一巡して飲み干していく儀式があるようです。
また、「くれたがり」(引出物にお金をかけたくさん準備をすること)や「はなむけ」(参列したゲストがご祝儀とは別に贈り物をすること)という風習も残っています。
結納時の「固めの杯」もよく行われています。
■栃木県
結婚式後にご近所1軒ずつ自宅に招いて祝賀会をしていた名残で、披露宴に実家の近隣ゲストを招く人も多いようです。引出物に赤飯と鰹節は欠かせないそうで、都内で挙式を挙げるときでもいれることが多いです。
*赤飯が選ばれている理由
→諸説ありますが、赤はおめでたい色であること、赤は災いを避ける力であると信じられており、邪気を祓う力があると思われていたため、古くからお祝いのシンボルとして欠かせない一品になりました。
昔は赤飯は炊いたものをそのまま折り詰めにしてしきたり品として、ゲストに贈っていましたが、最近では賞味期限の心配や生物の持ち帰りの心配などが増えたため、真空パック入りの赤飯が登場し、よく使われています。生物はその日か翌日には食べないといけませんが、真空パック入りなら自分のタイミングで食べることができるのでゲストにとってもやさしい品物ですね。
他にも結婚式当日に結婚式場に向う前に、新婦が近所にあいさつ回りをしきたりも残っています。
結納では古いしきたりが残る所では、結納を「口固め」「樽入れ」(決め酒と同意語です)と呼んでいます。関東式で行われ、婿側が酒を樽1升持参し、半分を嫁側、半分を婿側に持ち帰り飲むのが一般的でした。嫁側は半返しとして、酒と共に、昆布、かつおぶし、袴代(もらった額の半分)を返すことが多かったのですが、現在では現金のみのやりとりが多くなっています。
■茨城県
「花嫁舟」「嫁入り舟」と言われる水郷の地域で行われてきたお嫁入りの風習が残っています。
昔は物資の運搬は馬や籠ではなく、舟の乗って運んでいたのが日常的だったので、嫁入りの際にも舟で運んでいたことが、嫁入り舟のはじまりだとされています。
花嫁は親と一緒に舟にのって川を渡り花婿のもとへ嫁いでいきます。
この風習は舟の移動が少なくなると同時に減ってきましたが、最近また注目を浴び希望者が増えているようです。沿道にたくさんの人が並び、おめでとうと祝福をもらいながら舟に揺られるのは特別な思い出になるのではないでしょうか。さながら水上のバージンロードを歩いているような気持ちかもしれませんね。
披露宴の最後に「長く切れない」という縁起からうどんが出されたり、丹塗りの大杯で酒を飲み干す儀式を行う地域があります。年配者が選ぶ引出物に赤飯は必須と言われています。
結納で「固めの杯」をかわす風習も根強く残っています。
■千葉県
目立ったしきたりはありませんが、かつて銚子市で祭り囃子入りで夜更けまで盛大に祝われたそうです。新郎新婦に大漁旗を贈る風習などが今も残ります。
引出物もしきたり品などはなく、ゲストに贈りたいものを贈るというスタイルが定着しているようです。
結納は関東式のオーソドックスな形式を取ることが多く、結納品も略式で5品、3品なども増えています。結納返しは半返しが習わしですが、最近ではお返しなしであらかじめ半分の金額を包むことが多いようです。
■東京都
しきたりへのこだわりが少なく、披露宴・引出物・結納などすべてにおいて量より質重視の傾向にあります。ただし、地方出身の親は気にするひともいますので、両家での確認は必須です。
■埼玉県
都市部では東京都同様にしきたりへのこだわりは少なめです。秩父エリアの披露宴では「秩父屋台囃子」などで宴を盛り上げることもあります。
結納のことを「口固め(くちがため)」と呼び、嫁に出す側のクレ祝儀と迎える側のモライ祝儀という独特の風習がありました。昭和30年代まで秩父地方で行われてきた婚礼スタイルです。
これは、結婚式当日、まず嫁側の家で婿側の親戚一同を呼びパーティーを設けます。花嫁はパーティーの半ばぐらいに顔を出します。(花嫁の母は同席できないそうです)嫁側でのパーティーが開くと、婿側の家に向かうため花嫁行列を作り進んでいきます。(花嫁の母は見送るのみ)
婿側の家でのパーティー中、婿は顔を出さず花嫁が一人でおり、お色直しが済ませるともう婿側の家の人になるので、招待客をおもてなしする側になります。
昔の結婚式は家と家の繋がりだったので、このようなスタイルが普通として捉えられていたのかもしれませんね。
■神奈川県
披露宴は東京と大差なく、結納実施率も全国からみてもかなり低いです。ただし、小田原には近隣へのお茶振る舞いやかまぼこの引出物など独自の風習が残るところもあります。
また、平塚市周辺では、婚約い先立つ儀式のことを「契約」と呼び、花嫁花婿が用意した衣類をそれぞれ交換していました。
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監修者
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