結納の席次と食事会
準備が揃っていよいよ結納を迎えていきますが、当日どこに誰が座るか、ということは事前に確認をしておきましょう。当日になって、どうぞどうぞと勧めあうものではありませんので、両家共に共通認識でいるようにしましょう。
結納の席次では、上座から、本人→父親→母親の順に座るのが基本の形です。
両家が集まる結納では、正面(床の間)に対して、男性が右側、女性が左側に着席します。
仲人をたてる結納や、ホテル・専門式場で結納を行う場合は、仲人や係りの人がそれぞれの席を指示してくれますので、それに従って着席するようにしましょう。
自宅やレストランなどで行う場合は、迎える側や進行役を務める側が、「こちらへどうぞ」と口添えしながら各自の席へ案内するようにします。
仲人をたてる結納では、”両家の結納を取り次ぐ”という役割から、仲人夫妻は一番下座に座るのがしきたりです。結納が終った後の祝い膳のときは、仲人の労をねぎらう意味で仲人を上座に迎え会食を楽しみます。
ただし、地域によっても風習やしきたりで異なります。また、両家が集まる略式の結納では、床の間にある結納品の移動に都合がよいこともあり、最初から仲人に上座に座ってもらうケースもあるようです。
【仲人をたてない場合の席次】
*洋室での結納の席次
結納品の飾り棚や花のあるほうが上座です。中央のテーブルをはさんで、
上座から当人同士、父親同士、母親同士が向かい合う形で着席します。
洋室で着席するときのマナーとして、接客係りが椅子を引いてくれたら、左側から座ります。
ハンドバッグは膝の上か、椅子の背もたれと腰の間に置きます。そしてテーブルと体はにぎりこぶし一つあけ背筋を伸ばして深く腰掛けます。
*和室での結納の席次
結納品を飾った床の間が上座になります。上座から本人、父親、母親の順に着席します。結納時は座布団を使いません。(会食時はOK)
和室で着席する時のマナーとして、和室では畳の縁を踏まないようにしましょう。入退室のときも気をつけます。また会食時に座布団は足で踏まずに、手前に正座してから両手で体をすべらせるようにしてあがります。
日常生活では、座る場所や座布団の扱いなどに気をつけることがないので、マナーとして覚えておきましょう。
結納後は、お食事会がスタートします。
食事をしながら両家で親睦をはかる食事会は料理の選択も重要なポイントになります。
「年配の人向けにあっさりとした和食にしたら、肉好きな父親が物足りないようだった」「豪華なボリューム料理を選んだが持病のために少ししか食べられなかった」などとならなように、双方の親の食事やお酒の好み、苦手なもの、健康状態などを事前にしっかりとリサーチして料理を選んでいきましょう。
*和食
年配の人にも好まれる祝い膳の定番が和食といわれています。季節感のある料理や器を楽しめたり、箸でくつろいで食べられるところも人気のひとつです。
*洋食
フレンチなど洋食の祝い膳も増えてきています。デザートまでゆっくりと時間をかけて供されるコース料理ならゆっくり歓談できます。ナイフフォークが苦手な場合は、箸を準備してくれることもあるので相談をしてみましょう。
*和洋折衷
和食と洋食を混ぜたコース料理になります。様々な年代が揃う会食の場では重宝されています。婚礼のメニューでも人気のあるお料理です。
食事会となる会場を選ぶ場合、一般的にはホテルやレストラン、料亭などを会場にすることが多いようです。場所は両家から集まりやすく交通の便のよいところがベストです。
予約や問合せ時に婚約の食事会であることを伝えて、個室など落ち着いて過ごせる席が確保できるか確認しましょう。歓談しながらゆっくり食べられるコース料理が人気です。
*会場選びのポイント
①両家からの距離、交通の便はいか(雨天の時のルートやタクシー利用の有無なども確認しましょう)
②落ち着いて過ごせる空間があるか(個室をとるようにしましょう)
③料理はおいしいか(両家の好みも毛のツして考慮します)
④サービス、格式、価格が適当か(コース料理など婚約にふさわしいサービスが受けられるか)
など実際に会場に足を運んで会場の雰囲気や料理の品数、料理写真などを確認して、両家にも了承を得られたら会場をおさえるようにしましょう。
必要に応じて、婚約記念品や結婚準備金、手土産などを用意することもあります。
結婚記念品はふたりで指輪などを贈りあっていれば食事会で両親にお披露目するのもよい方法ですし、男性から女性に結婚準備金を贈る場合は、現金を金銀結びきりの水引を掛けた祝儀袋に入れて用意をします。手土産は必ずではありませんが、地元の銘菓など「御挨拶」の熨斗紙をかけた手土産を用意してもいいかもしれません。
監修者
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