結納の食事と服装マナー
当日、結納が無事整った後は、両家で祝い膳を囲んでお食事を進めます。
かつては自宅で鯛や海老など縁起のよい料理を用意して祝いしきたりがありましたが、最近は結納をした会場で料理を提供してもらうことがほとんどです。
和食などにこだわる必要はありませんので、双方の好みにあった料理を選んで楽しみましょう。
ホテルや式場では料理がセットになっていることが多いですが、和食、フレンチ、中華、和洋折衷など種類が選べる所がほとんどです。レストランや料亭にした場合は、おめでたい席にふさわしいお料理とお酒を準備してもらうようにしましょう。
もし自宅に招く場合は、祝い膳として、寿司や仕出し料理を利用するのが一般的です。
仲人をたてる場合はできるだけ祝い膳の席を設けて仲人の労をねぎらうようにしましょう。
祝い膳を省略する場合、料理相当の酒肴料を渡します。結納の終わりが食事時になるときは折詰などを用意すると丁寧です。
結納のような慶事には、ふたつに割る割りばしは縁起が悪いので避け、慶事用の丸箸を用意します。
お酒が飲めない人がいた場合は、乾杯時は一口だけでも口にするようにしましょう。
また、祝い膳ではお茶・日本茶は「お茶を濁す」などに通じ、慶事では避けます。
結納の前や祝い膳では日本茶の代わりに桜湯や昆布湯が提供されます。これは結婚式の控室で出される飲み物も同様で、お茶は出ず、桜湯が出されることが多いです。
結納が一段落し、場所を変えてコーヒーや紅茶、ワインなどを楽しむようにしましょう。
~祝い膳の由来と伝統~
室町時代に上流家庭で行われていたような伝統的な結納では、祝い膳にも決まった形がありました。
紅白の餅、結び昆布の雑煮、蛤の吸い物、数の子、巻きスルメ、牛蒡の煮付け、鯛の尾頭付き、など縁起がよく夫婦円満や長寿、繁栄を意味する食材を多用していたようです。こうした料理とお酒(酒肴)がご馳走としてふるまわれていました。今もスルメや昆布を結納品のひとつとして贈るのは、その名残といえますね。
結納時の服装は、ふたりも両家も「格」をあわせることがポイントです。
昔は結納は婚約を祝う大切な儀式として振袖などの正礼装で行われるのが一般的でしたが、最近は結納そのものが簡略化してきている傾向にあるので、服装も準礼装や略礼装が主流になってきています。
格式のあるホテル、式場などで集まる場合は準礼装が多く、レストランや自宅で行う時は略礼装にしても大丈夫です。ここも形式や両家の都合に合わせて選ぶようにしましょう。
重要なのは両家や親子で服装の「格」が揃っていることです。双方でどんな服装にするか相談をしながら準備をしていきましょう。
【結納当日の服装】
*新郎
ブラックスーツやダークスーツが基本になります。
白かシルバーグレーのネクタイを着用し、靴下と靴は黒。
略式、簡略式の場合は、ダークスーツでもOKです。ネクタイは派手過ぎず落ち着いたものを選ぶようにしましょう。
*新婦
和装→振袖、訪問着、付け下げなどがあります。
振袖は結婚前の女性が着用できるとされているので、選ぶ人が多いです。
振袖の際は着付けやヘアセットなど支度にかかる時間などもあらかじめ確認しておきましょう。
洋装→明るい色の上品なワンピースやスーツ、セミアフターヌーンドレスなどが選ばれています。
肌の露出の多いものや派手な色合いのものは避けます。パールのアクセサリーや
コサージュなどを合わせるとセレモニーらしい雰囲気が出ます。
メイクや髪形も上品にまとめるようにします。ネイルも長すぎず派手すぎず、服装と合わせて
全身に統一感をもたせるとフォーマルな印象になります。
*父親
新郎の服装に準じブラックスーツかダークスーツを着用します。
*母親
和装→紋付の色無地や訪問着、付け下げなどが適しています。
着物の柄は新婦より格が下がるものを選びましょう。
洋装→フォーマルな雰囲気のワンピースやスーツが最適です。アクセサリー類もパールなどシックな
ものを選びましょう。
※親の服装は本人たちより目立たないように配慮しましょう。結納の主役は婚約をする当人です。
振袖は未婚女性の正礼装でもっとも格式が高い服装になります。
新婦が振袖をきた場合の新郎の服装ですが、正礼装は、紋付の羽織袴やタキシードです。
しかし現在の結納では大げさすぎる印象になるため、新婦が振袖でも新郎はスーツがふさわしいといえるでしょう。
両家で「格」を揃えますが、必ずしも本人同士や親同士の和装・洋装を統一しなければならないわけではありません。これも両家のバランスを考えてコーディネートをしましょう。
監修者
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