今どきの結納のスタイル
結婚が決まった両家が次に進むステップが、両家で顔を合わせる「結納」
結納は改まった婚約の式、のことになります。
最近増えてきているのが、仲人なしで行う略式結納です。女性宅に両家が一堂に会して行うこともありますが、ホテルや結婚式場・料亭などを利用して行うことも多くなってきています。女性宅で結納を執り行う場合は、男性の父親が進行役となってすすめるのが一般的ですが、ホテルや結婚式場・料亭やレストランなどで行う場合は、スタッフが進行役になることもあります。
略式結納の時間の目安は、結納式が20分程、そのあとの会食が2時間程といわれています。
結納式では会場に結納品を飾り、口上を述べてながらすすめていきます。結納式の間は決まった口上以外はほとんど口にしないのが習わしを言われています。口上を覚えるのが大変な場合は、メモを見ながらでもOKです。普段使用しない言葉ですが、結納式ならではですので読み方など気をつけておきましょう。
結納式の服装は、一昔前は格式が最も高い振袖などの正礼装で行われていましたが、最近では結納そのものが簡略化される傾向なので、服装の格も準礼装(格式ばった服装ではないが改まった服装のことをさします)または略礼装が一般的になってきています。
男性はブラックスーツかダークスーツを着用し、女性は和装なら訪問着、付け下げ、振袖などを着用します。洋装なら肌の露出の少ないワンピースやスーツなどフォーマルな装いを心がけます。
一番大切なことは、両家で服装の格を揃えることです。本人同士と両親、男性側と女性側の服装の雰囲気が違う、という事態は避けたいところです。服装は両家で考え方が違うことが多いので、新郎新婦が主体となってどのような服装にするかなどあらかじめ聞いておくとよいでしょう。
結納をする際の会場として、料亭・女性宅の家が全体の半分ぐらいをしめています。その次にホテル・レストラン・結婚式場などと続きます。割合としては、それぞれの自宅よりも外で席を設けることの方が多いようです。
略式の結納の当日の流れは下記のような流れでほぼ同じように進めていきます。スタッフの有無に関わらず両家で流れを確認しておくようにしましょう。
<略式結納の当日の流れ>
料亭やホテルに集まった場合、時間の10分前ぐらいには到着するようにしておきます。結納品を会場に飾り、時間になったら入室します。
1 着席
男性側、女性側の順に入室し、所定の位置に結納品を飾ります。本人、両親の順に座り「本日はよろしくお願い致します」とあいさつをします。
2 はじめのあいさつ
男性の父親があいさつをし、一同礼をします。
*男性の父より
「このたびは、○○様わたくしどもの△△にすばらしいご縁を頂戴し、ありがとうございます。略式ではございますが、結納を納めさせていただきます。」
と最初にあいさつをしてから結納を納める儀式にうつります。
3 男性側の結納品を女性側に納める
男性の母親が女性の母親の前に結納品を運んで置き、一礼をして席に戻ります。
(母親がいない場合は父親又は代理に出席している親族がおこないます)
*男性の父より
「△△からの結納の品でございます。幾久しくお納めください。」
この「幾久しく」ですが、「いくひさしく」と読みます。日常的に使う言葉ではないので聞きなれないと思いますが、日本古来の大和言葉です。
いつまでも久しく、行く末長く、といった意味があります。
いつまでも変わることなく末永くよろしくお願いします、と結婚、結納などのお祝いの言葉でよく用いられています。
4 女性側が目録を改める
女性は一礼をして、目録を開き、本人、父親、母親の順で目録に目を通したあと、元のように包んで戻します。
*女性より
「ありがとうございます。幾久しくお受けします。」
5 女性側の受書を男性に渡す
女性の母親が結納品を上座に飾り、受書を男性本人の前に運びます。
*女性の父より
「○○からの受書でございます。幾久しくお納めください。」
6 女性側の結納品を男性側に納める
*女性の父より
「○○からの結納品でございます。」
*男性より
「ありがとうございます。幾久しくお受けします。」
7 男性側が目録を改める
男性、父親、母親の順に目録に目を通します。
8 男性側からの受書を女性側に渡す
男性の母親が上座に結納品を飾り、受書を女性本人の前に運びます。
*男性の父より
「△△からの受書でございます。幾久しくお納めください。」
9 結びのあいさつ
全員が起立して、最初に男性側の父親、次に女性側の父親があいさつをします。
*あいさつ例
「本日は誠にありがとうございました。」
「こちらこそお世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします」
このような流れで略式の結納は進んでいきます。この例は関東式でしたが、関西式は女性からは結納品を贈らないため、受書を男性に渡すところで終了となります。
どのようなスタイルをとるかを含め両家で話し合いをしておくとよいでしょう。
監修者
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