結婚式の謝辞のポイント
「謝辞」とは、招待客へ感謝の言葉を述べる式の締めくくりとして大切なあいさつのことです。
披露宴で花束贈呈のセレモニーが終ったら、新郎新婦と両家の親が一列に並び、招待客に謝辞を述べます。以前は新郎の父親が行うのが一般的でしたが、父親に続いて新郎が行ったり、新郎父→新婦父→新郎、新郎のみ、新郎新婦がふたりで述べる、など様々なケースがあります。
謝辞をだれが述べるのか、これは事前に両家で話し合って決めます。新郎父が言うもの、と決めつけずにお願いする場合は自分の親でもきちんと伝えましょう。やはり新郎父が謝辞を述べることが多いのですが、新郎父がいない場合は、新婦の父、新郎の母やおじ、祖父母などが代わって謝辞を行うこともあります。複数の人が謝辞を述べる場合は、同じ内容の繰り返しにならないように注意が必要です。
謝辞の言葉は2~3分を目安に簡潔にまとめましょう。晴れの日の最後を飾るのにふさわしく、堂々と自分の言葉で感謝の気持ちを述べるのがポイントです。メモを見ながら話すのもOKですが、事前に練習をしておくとよいでしょう。
ここで謝辞の心得をご紹介します。
■あらかじめ原稿をつくり、練習をする
■背筋を伸ばし下を向かない
■マイクに口を近づけすぎないように注意する
■はきはきした口調を心がける
■メリハリをつけて話す
■目線は会場の奥の方を見る
原稿を作る際、見ながら話す場合は便箋などに書くようにしましょう。人前に出した時に恥ずかしくないものがいいですね。そして、マイクで話す時、緊張しているとマイクから遠ざかりがちになります。声が招待客に届きにくいとせっかくのあいさつも半減してしまいます。マイクは取り外しができる所が多いので、声が届きそうになければマイクを持ってあいさつをするようにしましょう。原稿の用意は、披露宴の直前は他の準備で忙しくなるので、披露宴の1週間前ぐらい前には書き終えておきましょう。気持ちが伝わるように当日までにしっかり練習しておきたいですね。
では、感謝の気持ちを伝える謝辞はどのようにして書くとよいかコツをお伝えしましょう。
披露宴にわざわざ来てくださった招待客を思い、感謝の気持ちを伝えながらも起承転結をつけることが大切です。基本の構成をふまえて、まずは原稿にまとめでみましょう。時間を計りながら実際に読む練習をし、微調整を行います。
【謝辞の構成】
*新郎の父が述べる場合
①招待客や各方面へのお礼
本日はご多用にもかかわらず多くの方にご出席を賜り誠にありがとうございます。
御挨拶を頂きました○○様、乾杯のご発声を頂きました○○様、余興をして下さった○○様、皆様のあたたかいお言葉や楽しいお時間をお作り頂きありがとうございます。
②親としての率直な気持ち
ふたりの幸せそうな姿を見ることができ、親としても感激がひとしおでございます。
ふたりが新しい人生のスタートラインにたつ姿をみることができ、とても嬉しく思っております。
③ふたりへのはなむけの言葉
④おもてなしの不行届きへのお詫び
慣れない宴席で行き届かぬ点も多々あったかと存じますが、どうかお許しください。
⑤結びのあいさつ
結びに皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げ、両家代表謝辞とさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。
*新郎または新婦が述べる場合
①招待客や各方面へのお礼
②結婚式の感想
皆様から頂いたお祝いのメッセージや励ましのお言葉に感激で胸がいっぱいです。
あっという間でしたが、皆様とこの時間を一緒に過ごすことができてとても嬉しく一生の思い出になりました。
③将来の抱負
私たちふたりはこれから皆様からのお言葉を胸に明るく楽しい家庭を築いて参りたいと存じます。
④ふたりへの支援のお願い
まだまだ至らぬ点の多いふたりでございますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
⑤結びのあいさつ
自分の言葉も交えつつ、招待客に伝わるような文章を考えていきましょう。
謝辞は結びのあいさつです。お酒も入りいい気分になってだらだらととりとめもなく話すのはNGです。もし酔ってしまい、しっかりとあいさつが出来そうにない場合は、短い言葉で簡潔に伝えるようにします。
「本当に嬉しいです。ありがとうございます。」など。
新郎による謝辞は結婚式の締めとなる大事なシーンですので、言えないのは厳禁!
酔っ払うだけでなく極度の緊張で言葉が出なくなることもあるので、万が一を想定して準備をしておくのも大事なことですね。
監修者
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