結納の進行の仕方
ホテルなどでの簡略式の結納を進める際、どのような手順で進めていったらよいか迷うことも多いと思います。
まずは基本の流れに添って結納を進めていくようにしましょう。
◇男性側の父親が進行役を務めるのが一般的といわれています。
結納当日は、不意のトラブルがあっても慌てることがないように、早めに会場に到着するようにします。当日が、両家の初顔合わせになるときは、婚約するふたりが相手にそれぞれの両親を紹介し、あいさつを交わしましょう。
結納品を持参したときは、会場の係りの人に渡すか、所定の位置に飾るようにします。
結納の進行は、男性の父親が務めるのが一般的です。
最近では本人たちが中心になって行うケースや、ホテルや専門式場の係りの人が進行を案内してくれることもあるので、どのような形ですすめるか、事前に確認をしておくようにしましょう。
◇結納での口上
結納では決まったが述べれるか、心配することが多いものです。
会場によっては、口上のマニュアルが用意されていることもあるので、メモを見ながら結納を進めてもいいと思います。
両家だけの簡略式の結納ですから、口上も一字一句形式どおりでなくてもOKです。
大切なのは「幾久しく」という言葉で結納品を贈り、受けることです。
ここを間違わなければあとは現代風にアレンジをしてもよいと思います。
◇結納式の最中の注意点は
結納の最中は、立ち上がるのは結納品を運ぶときに限り、向上も基本的には着席したままで述べます（洋室で行う場合は、最初と結びのあいさつを起立して行うこともあります）
多少手順を間違えたり、口上を口ごもってしまっても結納の最中は、あいさつと口上以外は言葉を交わさないのが習わしです。一連の流れに添って厳かに結納を進行しましょう。
【仲人を立てない簡略式の結納の流れ（関東式）】
①入室
会場に到着したら、着席して桜湯などがあれば飲みながら待ちます。その後、結納品を所定の位置に飾ります。（又は係りの人に渡します）
②席につく
各自が所定の席の脇に立ち、本人同士、父親→母親の順にあいさつをし、一礼して着席します。
③あいさつ
男性の父親がはじめのあいさつをし、一同深く礼をします。
＊男性の父親のあいさつ例
「このたびは○○と△△さんの婚約が無事整いまして、喜ばしい限りです。ただいまから結納を執り行わさせていただきます」
（結納が始まったら、あいさつと口上以外は言葉を交わさないようにします）
④男性側の結納品を納める
男性の母親が結納品を女性の前に置き、軽く一礼して着席します。
男性の父親は口上を述べて深く礼。女性はそれを受けて軽く礼をします。
＊男性の父親（または男性本人）」
「これは○○からの結納品です。幾久しくお納めください」
＊関東式では結納品の載った台ごと女性の前に運びます。関西式では目録だけを差し出します。
⑤目録をあらためる
女性が目録に目を通し、父親、母親の順に回します。女性本人が目録をもとの状態に戻し、口上を述べて女性側が一同礼。
＊女性本人より
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」
＊目録の扱い方
まず、目録を両手に持ち、水引を外し、上包みを開いて台に置き、中の目録を両手で広げて目を通します。終わったら再び上包みに入れて水引をかけ、もとの位置に戻します。
⑥女性側が受書を渡す
女性の母親が唯納品を床の間に飾り、受書を持って男性の前に置きます。
女性の父親が口上を述べ、一同深く礼。男性側は受書をあらためて、口上。
＊女性の父親（または女性本人）
「こちらは△△からの受書でございます。どうぞお納めください」
男性本人
「お受けいただき、ありがとうございます」
⑦女性側の結納品を納める
女性の母親が結納品を男性の前に置き、軽く一礼して着席します。
女性の父親は口上を述べて深く礼。だんせいはそれを受けて軽く一礼。
＊女性の父親（または女性本人）
「これは△△からの結納品です。幾久しくお納めください」
⑧男性側が目録をあらため、受書を渡す
男性、父親、母親の順に目録に目を通します。男性本人が口上を述べ一同礼。
男性の母親が結納品を床の間に飾り、受書を持って女性の前に置きます。男性の父親が口上を述べて一同深く礼。女性側は受書をあらためて、口上。
＊男性本人
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」
＊男性の父親（または男性本人）
「こちらは○○からの受書でございます。どうぞお納めください」
＊女性本人
「お受けいただき、ありがとうございます」
※関西式で女性は結納品を贈らないので、男性が女性の受書を受け取ってお礼を述べたら締めのあいさつに進みます。
⑨締めのあいさつ
男性の父親が締めのあいさつをし、一同深く礼、をして結びとなります。
＊男性の父親
「本日はまことにありがとうございました。略式ではありますが、滞りなく結納を交わすことができました。今後ともよろしくお願い申し上げます。」
＊女性の父親
「こちらこそありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。」
結納後の流れは、全員で祝い膳を囲み、会食・歓談をします。最後に記念撮影をして解散します。
監修者
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