挙式の流れ~神前式~
古式ゆかしい結婚式や 1.5次会 での神前式。
日本古来の神道にのっとり、厳かに行う神前式は、人気が根強くあります。結婚式や 1.5次会 での多くは式場やホテルの神殿で行いますが、結婚式や 1.5次会 での神前式は由緒ある神社にお願いする本格派も増えています。
結婚式や 1.5次会 での神前式の代表的な儀式に、「三献の儀(三々九度)」、「誓詞奏上」、「玉串奉奠」があるので、手順をしっかりと確認しておきましょう。神職が奏上する祝詞は、いにしえの大和(やまと)言葉で神様の加護を願うものです。
また、神社では始めに心身を清める「手水の儀(ちょうずのぎ)」と、巫女の先導で本殿に向う「参進の儀(さんしんのぎ)」があります。
【結婚式や 1.5次会 での神前式玉串奉奠(たまぐしほうてん)の手順】
玉串榊の枝に独特の形をした白い紙(紙垂(しで)、あるいは布を結んだもので、神道の儀式に欠かせないものです。神様の霊が宿る依り代ともいわれています。ゆっくり丁寧に扱い、厳粛な気持ちで捧げましょう。
(実際の結婚式や 1.5次会 での神前式では、事前に玉串の捧げ方などのレクチャーがありますので、しっかりと聞きましょう)
①巫女から受取ったら(受取る時、左手に葉先がくるように渡されます)、右手で玉串の根本を持ち、左手で葉先を支えて、胸の高さに捧げます。
②新郎新婦は、ともに玉串案の前へ進んで一拝。右手をすべらせるように返し、葉先を前方に向けます。(葉先が前方にいくときは、写真のように持ちます)
③左手を根元にずらし、右手で葉先を持って、玉串を時計回りに180度まわします。
④玉串の根元を神前に向けて両手で支え、新郎新婦が同時に玉串案に供えます。一歩下がってから
「二礼二拍手一拝」を行います。新郎新婦が同じ動作を一緒に行いますので呼吸を合わせて行いましょう。
【神前式の進行例】
*入場
巫女の誘導で、新郎新婦、媒酌人、新郎両親、新婦両親、新郎親族、新婦親族のが入場します。揃ったら一拝して着席します。
入場の際に雅楽の演奏が入ります。笛と笙で荘厳な雰囲気が演出されます。
(ホテルや式場でも手水の儀が行える場所があるので、その場合は清めます)
*拝礼
斎主(神主)が入場し、進行係りの典儀が始まりの口上を述べます。一同起立して神前に向かい一拝します。
*修跋の儀(しゅうばつのぎ)
斎主が祓詞(はらいことば)を奏上し、幣帛(へいはく)を振り、心身の穢れを清める儀式です。一同は起立して、頭を下げて受けます。終ったら着席をします。
*祝詞奏上(のりとそうじょう)
斎主が神前に結婚を報告し、新郎新婦の門出を祝う祝詞をあげます。一同起立し、頭を下げて拝聴します。
*三献の儀(さんこんのぎ)
夫婦の契りを固める杯。新郎新婦と媒酌人は起立します。三方に載せた杯とお神酒が巫女によって運ばれます。小杯は新郎→新婦、中杯は新婦→新郎、大杯は新郎→新婦の順でそれぞれ三口で飲み干します。お酒が苦手な場合は、口をつけるだけでもOK.無理に飲まなくても大丈夫です。
*誓詞奏上(せいしそうじょう)
新郎新婦は神前に進み、新郎が誓詞を読み上げ、挙式年月日と氏名を名乗ります。続いて新婦が氏名を言います。誓詞を折りたたみ、玉串案に供えます。
誓詞にはふたりの直筆で署名をします。筆ペンで書きますので、本番前に練習をしておきましょう。また読み上げる誓詞の内容は、
例えば・・・
誓詞
今日の吉き日に私達は御神前で 結婚式を挙げました
これからは相和し合い合いし 夫婦の道を守り
苦楽を共にして 平和な家庭を築き 子孫の繁栄をはかり
終生変わらぬことをお誓いします
幾久しくお守りくだいますようお願い申し上げます
令和○○年○月○日
夫 新郎のフルネーム
妻 新婦の名前のみ
各神社により読み上げる内容は異なりますが、だいたいこのような内容になります。
*玉串奉奠(たまぐしほうてん)
新郎新婦は巫女から渡された玉串を、手順に従って玉串案に供えます。
*指輪の交換
巫女が三宝に載せて指輪を運びます。
新郎→新婦、新婦→新郎の順で左手に指輪をはめます。
※指輪交換は以前は行っていませんでしたが、最近の結婚式では増えてきています。
*親族杯の儀(しんぞくはいのぎ)
両家が親族となった固めの杯。巫女が上座から順に全員の杯にお神酒を注ぎます。一同起立し、三口で飲み干します。(新郎新婦も一緒に飲みます)
*斎主のあいさつ
斎主が祝いの言葉を述べ、神前に報告し一礼。それに合わせ一同礼をします。
(退場前に記念品を渡すところもあります)
*退場
一同が一礼し、新郎新婦を先導に、媒酌人、両親、親族の順で退場をします。
退場時も雅楽の演奏が入り、拍手の中、退場することもあります。
各神社やホテル、式場により、多少のやり方や手順が違いますが、基本の流れはこのような形となります。三献の儀の盃の飲み方や玉串の使い方、誓詞の読み方などは事前に練習をしてから当日を迎えるようにしましょう。挙式はどんなスタイルであれ、緊張がつきもの。一生に一度の晴れ舞台には準備を整えて臨んでくださいね。
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