結婚式の招待状
結婚式場やウエディングパーティー会場が決まったら、まず最初にとりかかる準備は招待状の作成です。
ホテルや式場でオリジナルに作成しているものを使う方もいる一方、自分で結婚式のテーマに合わせたり、好きなキャラクターや雰囲気の紙や封筒を買ってきて作成したり、ネットで申し込んだりと、色々な方法で作成することができます。
招待状は結婚が決まったら、一番最初にゲストの目に触れるもの。
招待状からどんな結婚式になるのかな、どんな場所でやるのかな、とゲストは色々想像を巡らすものです。
そのためしっかりと選らぶこと、そしてしっかりと作ることは大事になります。
ホテルや式場で申込みをするなら、字の間違いがないか、文章は正しいか・・・などチェックをしてもらうことができますが、自分やネットでの作成になると、間違いなどがないようにふたりの目できちんと確認をしましょう!
ホテルや式場でお願いするにしろ、自分で作成するにしてもどんな文章を選んだらよいか、など迷う方も多いと思います。ここでは基本的な文章例を交えながら紹介していきたいと思います。
■招待状のなりたち
少し昔の話になりますが、結婚式は「家」と「家」の繋がりと言うことを強く意識していました。
両家を結びつける際、仲人が家と家を行き来してお互いを確認して結婚が成立していました。
今ではほぼみかけませんが、仲人さんはこのような形で活躍をしていました。
家と家が結びつくという考えのため、招待状を作成するときは両家の父親の名前で作成をしていました。主催者が「親」ということになります。
我が家の息子(又は娘)が結婚をすることになったので、ぜひお越しください。といった感じです。
文章にすると・・・↓
謹啓 ○○の候 皆様には益々ご清祥のことと
お慶び申し上げます
このたび
一郎 長男 太郎 と 晃 長女 花子との
婚約相調い結婚式を挙げることになりました
つきましては 幾久しくご懇情を賜りたく
披露かたがた小宴をもうけたいと存じます
ご多用のところ誠に恐縮ではございますが
ご列席いただきたくお願い申し上げます 謹白
田中 一郎 鈴木 晃
ご案内の通り私たちは結婚することになりました
新しい人生の門出を見守っていただければ幸いに存じます
今後とも末永くご指導のほどよろしくお願い申し上げます
田中 太郎 鈴木 花子
こちらは親が主体となって結婚式をひらきますよ、といった意味合いも含まれています。
この場合は封筒の差出人は親の名前で出します。
最近では少人数の結婚式が増えてきていますが、以前は近所の人や親戚もたくさん呼んでいたので、新郎新婦の名前では誰からの招待かわからない・・・といったこともあったため親の名前で出していたことが多かったようです。また、結婚式にかかる費用を全額親が出していたことなどもあり、親の顔をたてる、という意味もあったようです。
もし、仲人さんがいて、その方もお呼びする場合は、季節のご挨拶分の後に
このたび 伊藤光男ご夫妻のご媒酌により・・・
といった一文が入ります。
親の名前も出しつつ、ふたりが主体となって披露宴をする場合の文章がこちら↓
皆様にはご清祥のこととお慶び申し上げます
このたび 私たちは
結婚式を挙げることになりました
つきましては お世話になっている皆様をお招きして
心ばかりの小宴をもうけたいと存じます
ぜひご列席くださいますようお願い申し上げます
田中 太郎 鈴木 花子
ご多用のところ誠に恐縮に存じますが
ふたりのためにお力添えをいただきたく
何卒よろしくお願い申し上げます
田中 一郎 鈴木 晃
先程の文章に比べると、ふたりが招待をしています、というのが伝わってきますね。
そしてこの招待状の文章は句読点がありません。
結婚式では句読点を入れることを、切れる、終る、などを連想させるので招待状には一切使用しません。
作成の時はくれぐれも注意をしましょう!
結婚式はふたりの知り合いだけでなく、親戚や会社の上司、親の知り合いなど様々な方をお招きするイベントです。その方々に失礼の内容な文章を作ることもまた大切なおもてなしです。
ふたりが主体となって結婚式の準備をすすめているから、ふたりが主体となる文章でいいや!と決めてしまいがちですが、親には当日までとてもお世話になりますので、招待状の文章をどのようにするか、親の名前を出す方がよいかなど自分の親、相手の親にそれぞれ確認をしてから作成するようにしましょう。相談をされると一緒に準備をしているような気持ちになるようで、これも親孝行のひとつになるかもしれませんね。